変形の予防

脳卒中で生命をとりとめても、運運動や言語の障害が改善されなければ、社会復帰はもちろんのこと、病床から離れることはできません。
したがって、脳卒中患者の回復への対策は、これらの障害をなおすことが主眼となります。

 

ところで、脳卒中の運動障害は、半身不随とよばれる、右または左の手足のマヒが普通ですが、これには、弛緩性と強直性とかおり、このうち弛緩性マヒは、強直性マヒにくらべて回復がわるいとされています。

 

マヒの状態を放置しておくと、関節がかたくなってしまい、運動障害が回復しても、手や足を自由に動かすことができなくなります。

 

そこで、これを予防するためには、発作を起こしてからあまり日数がたたないうちに、運動マヒを回復するためのリハビリテーションをはじめる必要があります。

 

このリハビリテーションは、安静期にはじめることが要件で、この時期を逸すると、その効果は期待できません。具体的な方法については、医師の指導をうけなければなりませんが、その要領はつぎのとおりです。

 

  1. 患者をベッドまたはふとんに寝かせるとき頭や首が前方へまがらないよう、枕を低くし肩と腰が水平の位置を保つようにします。
  2. つまさきを伸ばしたままの形にかたまってしまうおそれがありますので、足板を用いて、足くびの関節が直角にまがった形を保持できるようにしておきます。すなわち、足を伸ばしたとき、足先が天井を向いている形にします。
  3. 下肢全体が、外側へまがりやすいので、これを防ぐために、マヒのある下肢の外側に、座ぶとんなどをあてておきます。
  4. 上体のわきに枕を置き、その上に、マヒしている腕をのせてやります。

 

 

以上は、いずれも手や足の変形を予防する基本の姿勢ですが、患者をいつもこのような姿勢で寝かぜておくと、前に述べた、床ずれの心配がありますので、ときどき患者のからだの位置を変えてやることをわすれてはなりません。

 

 

 

(コラム)リハビリテーション

 

リハビリテーションは、社会復帰、更生、機能回復などを意味し、身体障〜者や精神沁弱者などを、一般の社会人とおなじように生活し、働けるように保護、指導することをいいます。

 

これを医学面でおこなうばあいを、医学的リハビリテーショソとよび、社会復帰療法と訳されています。
主として交通事故や脳卒中などによる後遺症をその対象としており、予防、治療に次いで、第三の医学として重視されています。

 

わが国では、昭和38年頃から、国の施策の一つとして、厚生省が療法指導の専門家養成をおこない、同年秋には、日本リハビリテーション医学会も発足しました。

 

対象範問はひろいものですが、可能とする身体的、職業的、経済的能力をもつまでに回復をさぜることを理想としています。

 

 

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動かずにいると関節が固まってしまい、本来の動作が難しくなりますので、少しづつ動かす必要があります。