関節の強直化を予防する

手足の変形を予防できたとしても、間接がかたくなってしまったのでは、自由に動かすことができません。
そこで、変形の予防と併せて、間接の強直化の予防が必要となります。

 

これは、患者が、まだ全身状態に回復世ず、自分で手足を勤かすことのできない時期に、家族が患者の手足の関節を曲ぱたり伸ばしたりする超動をおこなってやります。これを、他動運動といっています。

 

他動運動をどの範囲、程度でおこなうかは、そのときの病気の状態によりますので、医師に相談してきめます。
原則として、できるだけ広い範囲に関節を動かすのがよいといえます。

 

運動の要領は、一つの関節について2〜3回動かす程度でよく、これを一日数回くりかえしておこないます。
できれば2時間おきぐらいに反覆しておこないます。これには患者と介助者の根気、回復への熱意が必要です。

 

なお、マヒのない側の手や足の関節も同じように動かすことが大切です。

 

各部の関節については、つぎのような要領でおこないます。

 

 

肩関節の運動

 

介助者が、患者の腕を、ひじと手首のところで支え、からだのわきから、ゆっくり腕全体を持ち上げ、できるだけ遠く、頭の上までまげてやります。
つぎに、その腕をゆっくり元の位置にもどします。
この運動を2〜3回くり返します。
この運動には、からだの前方から頭上へ上げていく方法と、からだの横から上げていく方法があり、その両方を交互におこないます。

 

また、腕を横に伸ばした位置から、からだの内側、胸の上を横ぎるようにしてまげる連動もおこないます。

 

 

ひじ関節の運動

 

ひじをまぱたり、伸ばしたりしておこないます。
また、患者の手を持って、前腕をゆっくりねじる連動心おこないます。
これは、ひじを直角に宜げた位置で、手のひらを外側へ向けたり、内側へ向けたりします。

 

 

手首の関節の運動

 

手首を手のひらの方へまげる動作と、その反対側、手の甲の方へまげる動作をくりかえします。
手をそらせる動作のときには、指を伸ばしてやり、内側へまげる動作のときには、指もまげて、にぎりこぶしをつくらせます。

 

 

手の親指の関節

 

手の親指の関節についても独立の運動を行います。
これは、親指を前方に曲げたり、後方にそらしたりして行います。

 

 

下肢の関節の運動

 

まず、片方の手をひざの上にあて、他方の手は、かかとにあて、ひざをまげて、患者の足をゆっくり持ちあげてやります。
つぎに、患者が痛くない範囲で、ひざ関節をゆっくりまげてひざ頭を顔の方向へ近づけます。
その位置でひざを伸ばしてから、元の位置へもどします。

 

 

股関節の運動

 

ひざの上とかかとに手をあてて患者の脚を支えながら、ゆっくり持ち上げ、脚を外側へ、つぎに内側へ、交互にまわすようにして動かします。
また、脚を右のように支えて伸ばしたままで、外側へ開き、元へもどる動作をくりかえします。

 

 

足首の関節の運動

 

片方の手で患者の足をもち、他の手で足首を押さえて、足をもった手で、足先を上方へそらせます。
つぎに、足のうらの方向へもどしながら、まっすぐに伸ばします。

 

 

下肢全体

 

下肢全体を、外側へ、ついで内側へまわす運動もおこないます。

 

 

足指の関節

 

上方へひっぱってまげ、つぎに下方へ押しまげる運動をおこないます。

 

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