糖質

含水炭素ともいいます。
炭素、水素、酸素の三元素が結びついて出来た物質です。
私たちは食物として糖質を取り入れ、これを体内でブドウ糖に変えて貯蓄し、必要に応じてエネルギーとして消費します。
この糖質は、主として植物の成分となっています。
植物は空気中の炭酸ガスを取り入れ、別に水分をとって葉緑素や太陽エネルギーの働きでこれを糖質に作り変えます。
でんぷんや繊維素は、植物に含まれている一番複雑な糖質です。
また、動物も肝臓や筋肉に、糖質をグリコーゲンに変えて貯蔵しています。

 

含水炭素を糖質とよぶのは、一般に糖の性質をもっているか、またはその構造が糖に関係があって、糖に似た化学反応を示すからです。

 

たとえば、米、麦などの穀類や、いも類の主要成分であるでんぷんは、熱や酵素のはたらきによって分解し、化学構造の簡単な糖類に変化します。
あめ(飴)の成分は、麦芽糖です。

 

また、植物の成分の一つである繊維素は、植物の細胞の膜をつくっていますが、これは食物として人体内にとりいれても、消化が困難で、栄養価値はあまりありませんが、便通をよくするはたらきをします。

 

 

 

体内における糖質の利用とはたらき

 

食物として体内にとりいれられた糖質は、ブドウ糖その他の簡単な構造の糖に変えられ、腸から吸収されると、すべてブドウ糖に変わり、活動に必要なエネルギー源となります。

 

ところで、このブドウ糖は、肝臓でさらに分解されますが、このときビタミンB1をふくむ補助酵素や、肺臓ホルモン(インシュリン)が、ブドウ糖の利用、すなわちエネルギー化をたすけます。

 

いますぐ活動に必要でない余分のブドウ糖は、身体の化学工場である肝臓でダリコーゲンにつくりなおされ、肝臓や筋肉にたくわえられ、必要に応じていつでもブドウ糖に変え、エネルギー化します。

 

また、ブドウ糖は、脳や神経のはたらき、心臓や手足のはたらき、あるいはからだの各部分の形をつくるのにも参加し、体温を維持するうえでも大切な役目をしています。

 

このように糖質は、栄養素として重要な役目をもっていますが、その主要な役割は、エネルギー源となることにあります。
すなわち、日本人の成人の一目標準カロリーは2300〜2400カロリーとされていますから、タンパク質を70グラムとることで280カロリー、脂肪を40グラム とることで約360カロリーとすれば、その合計640カロリーですから、標準カロリーに達するためには、糖質で1700カロリー前後をとらねばならないことになり、現実の日本人の食生活でも、毎日1700カロリー以上の糖質をとっているのが普通といえます。

 

ただ、糖質は、エネルギー源として大切な栄養素ではありますが、とりすぎると、エネルギー化されない余分のブドウ糖が血液中にふえたり、あるいは脂肪化されて体内にたまり、肥満の原因となったりして、健康に支障をきたすことにもなります。

 

 

 

糖質の必要量

 

糖質は、エネルギー源として大切な栄養素ですが、タンパク質のように、からだの組織をつくるという面では、ほとんど役に立ちません。
したがって、筋肉を発達させるためには糖質よりもタンパク質を多くとるのがよく、骨の発達にはカルシウムを、からだの機能をよくするためにはビタミン類を多くとるほうが、効率がよいわけです。

 

また、エネルギー源としても、糖質1グラムは4.1カロリーであるのに対して、脂肪1グラムは9.3カロリーですから、糖質をとるより脂肪をとるほうが、これまた効率的といえます。

 

しかし、タンパク質や脂肪が、栄養素としては効率的であるとしても、米やパンなどを食べないいで、肉やバターのようなものばかりたべているというわけにはいきません。
食物に対する好みの問題もあり、食習慣、食糧の生産と入手、価格など、いろいろの問題がからんでいます。
これらの問題を綜合的に処理して、糖質食品をとっているわけです。

 

 

以上のことから、日本人の成人の一日分の糖質摂取量は、約350グラムが適当であるとされています。
これは、1400カロリーに相当する量です。

 

しかし、現実は、前述したように日本人の場合には、タンパク質や脂肪のとり方が欧米人の水準より低く、相対的に糖質の摂我量が水準より高くなっています。

 

 

 

糖質を多くふくむ主な食品類

 

糖質は、植物の主成分となっているものですから、穀類、いも類、野菜や果物に多くふくまれています。

 

わたくしたちが日常の食物としているものでは、米、麦、パン、めん類、大豆見以外の豆類などが、糖質を多くふくんでいる食品です。ま
た、いも類も、ほとんど糖質だけの食品と思ってよいでしょう。

 

野菜類では、かぼちゃ、ゆり根、くわい、れんこん、とうもろこしなどが主な糖質食品です。
くり、しいの実なども同様です。これに対して、こまつな、ほうれん草その他の緑黄野菜や、キャベツ、きゅうり、セロリー、だいこんなどは、糖質のすくない部頬です。

 

また、果物類では、バナナ、ぶどう、いちじく、トマト、すいか、まくわうりなどが、比較的に多く糖質をふくんでいますが、穀類やいも類にくらべれば問題になりません。

 

 

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