ビタミン

食物にふくまれている栄養素のなかで、鉦機質とかなじように、主として身体各部のいろいろな器官に関係しているものに、ビタミンがあります。
体内にビタミンが不足すると、発育がとまり、機能が不十分となって、いろいろな障害が起きてきます。

 

ビタミンは、比較的に近年(70余年前)になってから発見された物質で、だいたい発見された順にA、B、C、D、Eまで、アルファペット順に命名されていますが、Bには種類が多く、B1,B2,B6,B12の他、ナイアシン(ニコチン酸)、葉酸、パントテン酸、ピオシン、イノシット、コリンなどがあります。
また、別のはたらきをもつビタミンとして、F、K、L、Pなどがあり、今後も新しい種類のビタミンが発見される可能性があります。

 

これらのビタミン類は、植物だけがこれを生産しており、動物はビタミンを生産することができません。
わたくしたちのからだは、糖質を体内で脂肪に変えることができますが、ビタミンを体内でつくることはできません。
人間以外の動物心おなじです。
したがって、わたくしたちのからだに必要な栄養素であるビタミンは、どうしても外界からとらねばなりません。
その方法は、ビタミンを生産してもっている植物を、食物としてとるか、その植物をたべて体内にビタミンをもっている動物を、食物としてとるかのいずれかです。
もっとも、こんにちでは、ビタミン剤を服用したり、注射によって補給することが一般化されています。

 

 

このビタミンは、わたくしたちの体内で利用されたのち、こわされたり、体外へ出されたりします。
したがって、必要量を、たえず外界から補給しなければなりません。

 

ところで、わたくしたちのからだが必要とするビタミンの量は、だいたいの基準がきまっていて、この基準址谷上まわるビタミンをとっても、ある種のものは、体内に貯蔵されず、不用のものとして体外へすてられてしまいます。

 

また、必要量をとっても、胃腸で吸収されなかったり、腸内の細菌によってこわされたり、肝臓のはたらきかおるいためにうまく利用されなかったりしますので、体内のビタミンは、ともすると不足しがちです。

 

 

 

水溶性と脂溶性

 

ビタミン類には、水にとける水溶性のものと、油にとける脂溶性のものとかあり、また、熱や光をうけると、こわれるものもあります。

 

このうち、水溶性ビタミンは、多量にとっても、一定量だけが利用され、余分のものは体外へすてられます。
一方、脂溶性ビタミンは、余分のものは肝臓などにたくわえられ、体内で不足したときその補給に利用されます。

 

ビタミンCは、熱に弱い性質があり、これをふくむ食品は、なるべく生のままでたべないと、ビタミンをとったことになりません。
また、ビタミンB2は日光によわいので、その保存には光線を通さない容器を用いるか、暗所が必要です。

 

 

 

脂溶性ビタミンの欠乏症

 

脂溶性ビタミンの欠乏によって起こる障害のうち、主な症状のいくつかを記しておきます。

 

  1. ビタミンAが欠乏すると、とりめ(夜盲症)になります。また、皮府の粘膜がよわくなり、細菌感染に対する抵抗力がおとろえます。
  2. ビタミンD、か欠乏すると、カルシウムの新陳代謝がわるくなり、骨がおかされ、くる病とよばれる骨の変形が起こります。
  3. ビタミンKが不足すると、外傷などで出血したとき、血液が凝固しにくいので、出血がなかなかとまりません。
  4. ビタミンEが欠乏すると、生殖機能がわるくなり、不妊症の原因をつくります。

 

 

 

水溶性ビタミン欠乏症

 

水溶性ビタミンの欠乏によって起こる障害のうち、主な症状としてはつぎのようなものがあります。

 

 

ビタミンB1が欠乏すると、糖質など栄養素の体内における代謝が障害され、神経のはたらかをさまたげるなど、複雑な症状をあらわします。その代表的なものとして、かっけがあります。すなわち、末梢神経の知覚マヒが起こり、指先、口のまわり、足の甲および下腿などにしびれたような感じがおこります。また、腱反射がよわくなり、運動障害が起こるほか、筋肉痛、むくみ、動悸などもあらわれます。

 

 

  1. ピタミンB2が欠乏すると、口内や口唇の粘膜がおかされて、口角炎、口唇炎、舌炎などを起こします。
  2. ビタミンB6が欠乏すると、皮膚炎を起こします。
  3. ビタミンB16が欠乏すると、悪性貧血を起こします。
  4. ビタミソB類の一つであるニコチン酸(ナイアシン)が欠乏すると、皮膚や胃腸がおかされ、ひどいときは精神症状をともないます。
  5. ビタミンCが欠乏すると、内臓の粘膜、皮下組織の抵抗がよわくなり、出血しやすく、壊血病を起こします。また、肺炎その他の感染症のとき回復がおくれます。
  6. ピタミンPが欠乏すると、毛細血管の抵抗がよわくなり、皮下出血を起こします。

 

 

 

高血圧に有効なビタミン類

 

ビタミン類は、それぞれに必要量をまんべんなくとることが大切です。
とくに高血圧症のばあいには、つぎのようなビタミンが、直接的にはたらいて、よい影響かあたえるといわれています。

 

  1. ビタミンC、ビタミンP、ルチンなどは、血管を強化します。
  2. ビタミンB1およびB2、ビタミンA、E、Cおよびコリン、ニコチン酸イノシトールなどは、血液中のコレステロール濃度を低くしますので、動脈硬化に有効です。
  3. ビタミンB1は、神経炎や脳卒中のあとのマヒに対して効果かおるとされています。
  4. ビタミンAは、血圧を下げるはからかをするという説もあります。

 

 

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