心臓病のある場合

血圧が高いということは、正常血圧者にくらべて、心臓の負担が大きいことを意味しますから、高血圧の状態が長期間つづいていると、いつかは心臓の働きがおとろえます。

 

先天的な心臓の病気や異常を別として、多くの場合、心臓の病気は、その働きがわるくなる心不全という状態ではじまります。

 

高血圧がある場合の心臓病は、心不全(心肥大)、心筋障害・冠状動脈硬化などがあらわれて、肺のうっ血による息切れ、動悸、夜間の多尿、下肢の浮腫から全身の浮腫、肝臓のはれ、ときには狭心症なども起きてきます。

 

これらの症状は、放置すれば生命をうしなうことになりますので、それぞれ専門医の治療を必要としますが、同時に、食事についても、特別の注意をはらわねばなりません。

 

 

 

代償期の食事

 

高血圧が持続しますと、心室または心房の負担が大きくなるので、その負担にたえようとして、肥大拡張を余儀なくされ、それによって血液の循環のはたらきを補ないます。
このような状態の期間を、代償期といいます。
この代償期からさらにすすんで心臓の働きがわるくなると、手足のむくみ、肺のうっ血、せき、たん、肝臓のはれ、腹水その他の症状をあらわします。

 

したがって、代償期は、心臓病の初期にあたる時期で、とくに薬を用いる必要はなく、はげしい運動や心身の過労をさけ、食物や飲料に気をつけてとるようにすればよいわけです。

 

心不全の症状があらわれたときは、安静をまもり、食物は塩分を制限します。
制限する量は、心不全の程度によってちがいますが、一日10グラム以下、ときには5グラム以下とします。

 

慢性化して、家庭療養をつづける人は、前述の腎臓病の基準食のうち、食塩制限のゆるい場合にならって、食事療法をすればよいわけです。

 

タンパク質ばあまり制限しませんが、心臓喘息で、尿量のすくないときは、制限が必優となります。

 

脂肪は、日本人はとり方がすくないのですから、一日25〜30グラムくらいまでとってよいとされています。
植物性の脂肪が適します。

 

また、水分は、尿量に応じて加減します。
これについても、前述の腎臓病の食事療法にならいます。

 

なお、食物の温度は、体温とおなじくらいが適当です。とくに、熱い飲食物は禁物です。
量も一回の分量をすくなくして、回数を多くします。
夜間に発作を起こさないためには、夕食をすくなくします。

 

また、強い香辛料、タンサン飲料、ガスを発生する繊維の多い野菜、たとえば、ごぼう、れんこん、さつまいもなど、油の多い魚、消化のわるいかたい肉などは避けます。アルコール飲料がよくないことはいうまでもありません。

 

 

 

重症の場合

 

心臓病の症状の重い場合には、牛乳療法または飢餓療法とよばれる厳重な食事制限がおこなわれます。

 

牛乳療法では、一日に牛乳720mlを4回か8回に分けてのむほかは、すべての飲食物をとらないで、3日〜7日間つづけます。
また、飢餓療法では、まったく飲食物をとらないで3日〜7日間続けます。

 

重症の場合に絶対安静を要することはいうまでもありませんが、飢餓療法をおこなうまえには、硫苦またはヒマシ油で腸を完全に空にしておきます。

 

 

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