糖尿病のある場合

高血圧の原因となるものに、ホルモンの分泌異常があり、このうち、クッシング病とよばれる脳下垂体前葉ホルモンの分泌異常や、副腎の髄質または皮膚のホルモンの分泌異常をきたす褐色細胞腫や、原発性アルドステロン症が、高血圧をともないます。

 

しかし、これらのホルモンの分泌異常による病気は、比較的にすくないのですが、ホルモンの分泌異常と関係のある糖尿病は、かなり多い病気です。

 

糖尿病では血管障害がおこりやすく、高血圧、脳卒中、狭心症や心筋梗塞などの原因をつくりますので、高血圧に糖尿病を合併した場合の食事療法のポイントについて述べておきます。

 

糖尿病は、原因も症状も多様ですが、一口にいうと、体内の膵臓ホルモンであるインシュリンのは働きが悪いことから、糖質の代謝がうまくいかなくなり、血液中のブドウ糖(血糖)が増量した状態です。
このため、糖尿、やせ、動脈硬化、高血圧、神経の障害、皮膚疾患その他の症状をひきおこします。

 

 

体内のインシュリンが不足するか、またはインシュリンのはたらきが十分でないかすると、食事としてとった糖質を、栄養として利用できなくなるだげでなく、インシュリンの要求を強いられて、これを分泌する膵臓がストレスを起こし、イソシュリソを出さなくなります。
すると、ますます糖質代謝がわるくなり、血糖がふえて、糖尿病昏睡とよばれる脳障害を起こし、死亡します。

 

そこで、糖尿病では、インシュリン不足を注射で補い、一方、体内の糖質代謝の悪化による血糖値の高まるのを防ぐために、食事の量、すなわちカロリーの量を制限する治療方法がとられます。

 

 

 

糖尿病食の基本方針

 

従来の糖尿病の食時療法では、糖尿をなくすることに重点をおいていたので、糖質量を制限する方法をとっていましたが、最近の傾向としては、食事の全量を制限し、栄養のバランスをとるために糖質も制限するという考え方に変っています。

 

したがって、糖尿病の食事療法では、標準体重を保つために必要なカロリー址をきめて、カロリーのとりすぎを抑さえるということ以外には、普
通の人の食事とあ宜りちがいがなくなっています。

 

糖尿病の人は、なるべく少食がよいということは、すべての学者の一致した意見です。
これは、多食をすると、体内で利用されるカロリー以上に余分の糖質をとることになり、これが脂肪化されて体内にのこると、脂肪太りとよばれる肥満の原因になるからです。
肥満すれば、それだけ心臓の負担が大きくなり、高血圧の症状も悪くなります。

 

そこで、糖尿病の食事療法では、体内における糖質代謝を効率的にするためにも、肥満をさけるためにも、食事の全量、すなわち総カロリーをすくなくする必要がありますが、日常生活や社会的な活動をするのに必要なエネルギー源としてのカロリーは確保しければなりません。
つまり、健康な生活をするための理想的な状態とされている、標準体重を維持するのに必要な適量のカロリーをとるということを基木方針とし、その適債のカロリーは、バランスのとれた栄養のとり方によってみたしていこうというのが、糖尿病食の内容です。

 

 

 

 

各栄養素のとり方

 

前述のように、糖尿病の食事療法では、医師がその方針を指示し、患者はこれにしたがって食時をとるという形で治療効果をあげるわけですが、糖尿病食における一般的な各栄養素のとり方を述べておきます。

 

タンパク質は、制限する必要はなく、むしろいくらか多くとるのがよいとされています。
これは、タンパク質が主としてからだの組織や血液や、ホルモン、消化液などの成分であるということから、これを制限すると、かえって健康を害するという考え方によるものです。

 

具体的には、標準体重一キログラム当り1〜1.5グラムが必要とされていますから、標準体重60キ口の人なら、一日60〜90グラムという計算になります。
成長期の子供のばあいには、標準よりや、多くとる必要があります。

 

タンパク質は、主として肉々魚など、動物の組織にふくまれていますが、高血圧や糖尿病があるばあいには、植物性タンパク質、とくに、大豆およびその製品である豆腐ふにふくまれているタンパク質を多くとるようにするのがよいといわれています。

 

脂肪は、あぶらみの多い肉類、バター、卵、牛乳などに多くふくまれているもののほか、調味料にも多くふくんでいるものがあり、また調理用としての油脂類があり、一グラムは9.3三カロリーという高カロリー食品ですから、注意してとらないと、総カロリーの制限内ではとりすぎになるおそれがあります。

 

この場合も一日35グラム以内が適量とされ、それも、植物性の脂肪がよいとされているのです。

 

糖質は、タンパク質や脂肪の摂収量がきまれば、おのずからその量がきまってきます。
一日総カロリーから、タンパク質と脂肪の合計量を差引いた残りの量がこれにあたります。
たとえば、タンパク質70グラム(約280カロリー)、脂肪30グラム(約280カロリー)、一日総カロリーを1600カロリーと仮定すれば、糖質は1240カロリー(約310グラム)と計算されます。

 

なお、節尿病では、日本酒やワインはわるいがウイスキーならよいという人がいますが、アルコールは、一グラム当り7カロリーという高力口リー飲料ですから、最を多くのむと、カロリー制限をこえるおそれがあります。
日本酒もウイスキーも、アルコール飲料であって、ともにカロリー価が高く、とくにウイスキーはアルコール分か多いのですから、日本酒は悪くウイスキーならよいという根拠はありません。
要は、量をとりすぎないようにすることです。

 

 

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