血圧はたえず動揺している

高血圧は、血圧が異常に高い状態ですが、そのばあいの異常に高いというのは、ある一定の基準と比較して高いということです。

 

それでは、その基準とはなにかといいますと、これは、血圧の正常値とよばれる、血圧の高さを数字であらわしたものです。

 

ところが、この正常値は、各人それぞれ多少ともちかっています。血圧は、年齢や性別によってもちがい、体質によってもちかっています。
また同一人物であっても、朝と昼、休養しているときと活動しているとき、あるいは精神が緊張しているときと弛緩しているときとでは違います。
また動脈の部位、たとえば大動脈と小筒脈とでも血圧がちがいます。

 

このように、血圧は動揺しやすく、個人差もみられますので、その人の血圧の正常値は簡単にきめにくいものです。
したがって、なにかの機会に血圧を計ったら、140mmHgであったから高血圧であるとか、正常値であるとか、いちがいにはいえません。

 

血圧によって、血液は動脈内を一定の速度で流れているわげですが、この血圧を維持しているしくみは、生理学的にはつぎの五つの条件があげられます。

 

 

心送血量

 

心臓の収縮によって送り出される血液の量が多ければ、例えばスポーツ競技などで筋肉が多量の血液を必要とするようなばあいには、心臓は大きな力を加えて血液をおしだしますから、血圧は高くなります。
ただし、最低血圧はあまり上がりません。

 

 

血液の粘稠度(ねばりけ)

 

血液が水っぽいときは血圧は上がりませんが、ねばりけが強くなると、それだけ圧力が高くないと、流れにくくなりますので、血圧は高くなります。

 

 

動脈壁の弾力性

 

動脈が硬化して、しなやかさを失なうと、血圧は高くなります。
すなわち、動脈硬化かあると、血液は流れにくくなるので、心臓はより大きな力で血液をおしださなければなりませんから、血圧は高くなります。

 

 

動脈内にある血液量

 

真正多血症とよばれる状態では、動脈系内の血液量がふえるので血圧が上がりますが、外傷などで大量出血があったときは、逆に動脈系内の血液の量が減りますから、血圧は下がります。

 

 

末梢の血管抵抗

 

血管の構造と働きのところで説明したように、細動脈の部分で、血流の調節がおこなわれており、細動脈硬化かあって、その抵抗が強ければ、高血圧となります。本態性高血圧とよばれるものは、主としてこの末梢の血管抵抗が増している状態がみられます。

 

 

 

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