米食偏重はよくない

日本人は、米を主食としています。
学校給食でもパン食が多くなり、一般家庭のとくに若い人のあいだでは、パン食の占める比率が大きくなりつつあります。
しかし、地方の農山村では、いぜんとして、主食の中心は米であり、米とみそ汁、漬物を主とした食生活が主流となっています。統計局でまとめた「家計調査」の統計表にも、この事実が示されています。

 

日本人の米食中心の食習慣が、高血圧の原因の一つであるという考え方は、以前から、多くの学者によって唱えられてきました。
これを裏づける例として、わが国ではむかしから、米どころとして知られる地方に、高血圧者の多いことがあげられています。たとえば、秋田県の雄物川大城はその一つです。

 

これは、米産地では米をたべすぎる傾向があるだけでなく、米食では、塩からい副食品をとりたくなるので、高血圧となるのは米食のためと説明されています。

 

 

 

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