肉食の功罪

高血圧と動脈硬化とは密接な関係があり、高血圧は動脈硬化をうながし、動脈硬化は多くは高血圧をともないます。
また、糖尿病は、動脈硬化を合併することが多いのです。

 

これらの高血圧、動脈硬化、糖尿病などは、美食をする人に多くみられ、粗食をする人にはすくない病気であるといわれます。戦時や戦後の一時期、つまり食糧事情のわるい時期には、高血圧、動脈硬化、また糖尿病による死亡者が減ることは、どこの国の統計にも一致してみられます。

 

このばあい、美食というのは、一般に肉類を主とした食物、粗食というのは、いも、とうもろこしなど糖質食品を主とした食物と思ってよいでしょう。

 

このようなことから、肉類を多くとると、高血圧に悪いと考えて、肉食をしないのが、高血圧の食事療法の眼目であるかのように思いこんでいる人もいます。

 

しかし、このような考え方の食事療法は、高血圧の場合にはあまり意味かおりません。
粗食をすれば痩せて血圧が下がるという考え方なのかもしれませんが、粗食をしても、カロリーを必要以上にとっていれば肥満します。
さらに、栄養のバランスがくずれますから、栄養失調をまねいて、健康が害されることはいうまでもありません。

 

肉食という場合、一般には牛、豚、羊、馬などの獣肉をさしているようですが、これらの肉類の主な栄養素は、タンパク質と脂肪です。
このうちタンパク質は、体内で利用されるさい、アミンという物質ができて、これが血圧を上げるはたらきをするから、高血圧にはよくないという人がいます。

 

しかし、現在の高血圧の治療では、腎機能がひどく低下している場合を除き、タンパク質は健康者とおなじように、十分にとるのがよいという方針がとられています。

 

また、肉類は、ナトリウムをふくんでおり、とくに動物の臓器は筋肉より多量のナトリウムがあるから、もつ類はよくないという人がいますが、天然食品にふくまれているナトリウムは、海草などを別として、きわめて微量ですから、問題にするほどのことはありません。

 

 

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