脂肪の多い肉はさける

肉は、脂肪の多い部分と、脂肪をほとんどふくんでいない部分とがあります。
たとえば、牛の脂身や豚のバラ肉には脂肪が多く、鳥のささ身や白身の魚肉は一般に脂肪のすくない部分です。

 

高血圧の食事療法では、脂肪の多い肉をさけて、脂肪をあまりふくんでいない肉をとるのがよいといわれていますが、これは、かならずしも脂肪が高血圧に悪いということではありません。
エスキモーは、肉と脂肪を主食としていながら、高血圧のすくない民族として知られています。
これに反して日本人は、肉と脂肪のとり方がすくないのに、高血圧が多く発生しています。

 

脂肪で問題になるのは、第一にカロリー価が高いこと、第二は、動脈硬化にわるい影響があること、第三は、血液の凝固性との関係ということです。

 

 

第一のカロリー価が高いということでは、糖質やタンパク質が、それそれ1グラムにつき4.1カロリーと計算されているのに対して、脂肪は1グラムムにつき9.3カロリーと計算されています。
すなわち、二倍以上のカロリー価です。
このことが、脂肪をとりすぎるとカロリーのとりすぎになりやすく、肥満の原因をつくり、心臓の負担を大きくし、高血圧を悪化さぜるというわけです。
したがって、総カロリーを制限する必要上、脂肪の制限ということも起きてきます。

 

 

 

第二の、動脈硬化にわるい影響かおるということでは、脂肪を多くとると、血中脂肪量がふえ、コレステロール濃度が高くなることが知られているためです。
しかし、おなじ脂肪食であっても、植物性脂肪のような脂肪酸の不飽和度の高いものを多くとっている人は、動脈硬化による死亡率はそれほど高くなく、また、日本人は欧米人にくらべて脂肪のとり方が低いのですから、特別に多くとっている人を除き、一般的には脂肪のとりすぎということはありません。
要は、総カロリーが高くなることを警戒すればよいわけです。

 

 

 

第三の、血液の凝固性との関係ということでは、脂肪を多くとりすぎると、血液の凝固性をたかめて、血栓をつくるおそれかおるのがその理由とされています。
すなわち、脳動脈に血栓がつまると脳卒中を起こし、冠状動脈に血栓がつまると、心筋梗塞を起こします。
いずれも生命に危険のある重篤な症状ですから、動脈硬化のある人は、脂肪をある程度以下に制限する必要かおるといえます。

 

 

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