訓練を始める時期

脳卒中の手当がよくて、病状が安定してきたら、医師とよく相談して、社会復帰の日に備えるための訓練をぱじめます。

 

この訓練を怠ると、機能の回復がはかばかしくなく、社会復帰はとうていのぞめません。

 

脳卒中でも、脳出血と脳軟化では、リハビリテーションの開始が時期的にちがってきます。
一般に患者の意識が完全に回復したら始めてよいわけですが、脳出血のばあいにはおそく開始し、脳軟化のばあいには早期に開始することになります。
ここでは、比較的に超勤や言語の障害が重くあらわれる脳出血の場合に重点をおいて、リハビリテーションの要領を述べることにします。

 

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安定期の訓練記事一覧

脳卒中の軽いものは、数日後には、ふとんの上に起きおふろことができる程度に回復します。しかし、気分がよいといって、あまり早めに起きたりすると、とくに脳出血では病勢がぶりかえして失敗する例が少なくおりませんので、医師の指示をまもります。患者がはじめてふとんの上にからだを起こす場合には介添えが必要です。患者の背中に手をあてて、しずかに上体を起こしてやります。このとき、手足はなすと患者がたおれますから、そ...

機器や器具がなく、また、介護者が居合わせないときでも、意欲があれば、自力である程度の訓練ができます。たとえば、脳卒中の運動マヒというのは、右または左の半身が不随となるのですから、別の手足は自由に動かすことができます。その自由の利く手や足をつかって、動かないほうの手や足を動かす訓練をすればよいわけです。

座位から起立へ、起立から座位へうつる動作が、確実にできるようになったら、歩行の訓練に移ります。歩行訓練は、病院などでは平行棒を利用しておこなっています。家庭では、べッドの枠、いすの背、テーブルなどを代用し、これに手をそえて体重を支え、徐々に足をはこぶ方法が考えられます。歩行の要領は、まず、自由のきく足に体重をかけ、手で支えている位置からはじめます。最初にマヒのある足を、前方へ約20センチくらいふみ...

脳卒中では、言語障害をともなうことが多いのです。これは、脳の出血または軟化によって、太脳の言語中枢がおかされ、その機能がわるくなったことによります。脳卒中における言語障害は失語症と、構語障害とに大別できます。また、失語症を感覚性の失語症と運動性の失語症とに分け、構語障害を運動性の失語症にふくめる分け方もあります。言語機能は、生理学的には、大脳皮質の言語野とよばれる領域でいとなまれます。そのしくみを...