血圧を調節する神経のはたらき

精神は、心と解釈されていますが、こころは形をそなえた存在ではなく、脳にある中枢神経のはたらきが投影された世界です。

 

この、心の世界をつくりだす神経の末梢は、わたくしたちの肉体のすみずみまで分布されていて、外界の刺激に対して反射回に反応を示したり、その末梢神経が外界からの刺激を脳中枢に伝達し、また、脳中枢の興奮を末梢神経につたえたりする仕組みになっています。
このような仕組みのはたらきによって、わたくしたちぱ外界の刺激に対応し、また、しようと思う運動をおこなったりします。

 

ところで、神経は、心臓や血管、胃腸その他の内臓にも分布されていて、これらの臓器のはたらきを支配しています。
ただし、これらの臓器を支配する神経は、脳中枢の興奮とは別個の独立した系統に属している神経であって、自律神経(またぱ植物神経)とよばれる神経です。
眠っているときは、脳中枢の大部分もはたらいていないわけですが、そのばあいでも心臓や肺は活動を休みません。
これは、自律神経がはたらいているからだとされています。

 

 

このような内臓を支配している自律神経には、交感神経と副交感神経とがあります。
交感神経は、心臓に対してはそのはたらきを高め、副交感神経は逆に心臓のはたらきを抑さえるはたらきをします。
したがって、交感神経のはたらきが高まると、心臓のはたらきが高まって脈が速くなり、血圧が上がります。
副交感神経のはたらきが高まると、その逆のはたらき、すなわち心臓のはたらきは静かになり、脈はおそく、少なくなり、血圧は下がります。

 

 

DHA&EPAで血液をサラサラにして高血圧を改善

精神状態と高血圧記事一覧

心臓や血管の働きを支配している自律神経は、いちおう、脳中枢とは別個の独立した神経ですが、関係がないわけではありません。すなわち、自律神経系の中枢は、間脳の視床下部とよばれる領域にあって、ここから下行神経路が出て脳幹を通り、脊髄へ下り、ここから、末梢の交感神経や副交感神経になり、単独に、あるいは体性神経(骨格筋や感覚器を支配する神経)といっしょになって、内臓の平滑筋や分泌腺へ分布しています。このよう...

欲すくなければ身健やかなり、ということばがあります。精神状態が、健康に大きな影響のあることを教えたものです。怒り、不安、恐怖などの情動は、高血圧にとって好ましくない精神状態ですが、これらの情動は、わかりやすくいえば、欲ばりの心から起こります。人間はだれでも、本能としてそなわっている生物的欲求の心にかりたてられて、生命活動をしていますが、欲求がすべて思いどおりにかなえられるというわけにはいきません。...

精神葛藤が血圧を上げるとすれば、高血圧者は、精神葛藤の起こらないようにこころがげ、心のもつれがあれば早くこれを解消して、精神状態の安定を保つことが大切であるといえます。そのためには、精神葛藤の原因となる、欲求不満を解消しなければなりませんが、この欲求不満は、前述したように、人間の本能としてそなわっている生物的欲求に根ざしていますので、これを根こそぎなくしてしまうということはできません。しかし、欲求...