絶対安静を守る

脳卒中は、予期しない時、予期しない場所で、突如として起こります。

 

本人は意識をうしなって倒れ、こん睡におちいりますので、まわりの人は、おどろいてあわてたり、さわいだりしがちです。
大声で患者の名をよんだり、からだをゆりうごかして、意識をよびもどさせようとすることもあります。
また、たおれた場所から、他の場所へ患者を述ぶこともあります。
これらの言動は、原則として、すべてまちかっています。

 

脳卒中の発作がおきたときは、原則として、患者は絶対安静が必要です。

 

みだりに患者のからだを動かしたり、大声でよんだりすれば、症状を悪化させて、回復不能にするおそれがあります。

 

ただ、脳卒中の発作は、予期できない出来事なので、患者のたおれた場所が、応急手当をするのに不適当な場合もあります。
たとえば、路上、トイレ、浴場、会議室、他家の応接察などで発作を起こす例はめずらしくありません。

 

このような場合でも、なるべく患者か動かさないで、医師の来診が得られるのであれば、動かさないほうがよいといえます。
しかし、それがゆるされない事情がある場合には、他の適当社場所へ移すとか、救急車をよぶとかして、早く医師の手当がうけられるような処置をとります。

 

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脳卒中の手当と看護記事一覧

脳卒中でたおれた場所から、患者を他の適当な場所へ運ぶ場合には、慎重にしなければなりません。移動にさいして注意を要するのは、患者の首の位置、つまり体に対する頭の位置的関係をかえないようにすることです。首をまげ、頭部を低くめりこませているような不自然な状態のものは、呼吸がらくにできるように静かかに患者のからだをうごかし、首を自然の状態になおしてやりますが、この場合、頭のほうをやや高くしますが、顔が横向...

脳卒中には、脳出血と脳軟化とがあり、その応急手当の方法は、多少ちがいます。発作は脳出血にょるものか脳軟化であるのかを知る必要かおりますが、これは医師でないと、正確に見分けることはできません。しかし、およその見当をつけることは、医師でなくてもできます。それは、例外もありますが、発作が急に起こって、昏唾が深く、嘔吐などあるものは脳出血、起こり方がゆっくりで症状が比較的軽いときは脳軟化と考えてよいでしょ...

脳卒中では、しばしば嘔吐をともなう例が見られます。この嘔吐は出血が多量であるばあいなどにみられ、重症であることを示すものです。患者が嘔吐を起こしたときは、完全にはきだしてしまうことができないで、口中にのこっているものを、ふたたびのみこむことかあります。このばあいに、食道へ行かないで、気管にはいりこみ、呼吸ができなくなって窒息するおそれがあります。窒息しないまでも、呼吸困難をまねくばかりでなく、肺炎...

脳卒中のばあい、脳出血なら冷やし、脳軟化なら冷やす必要はないといわれていますが、これについては、医師の指示にしたがいます。氷枕や氷嚢で冷やしても止血の効果はありません。また冷やすと血圧が高くなりますから、脳出血発作のときなど不用竟に氷枕や水嚢を用いてはなりまぜん。頭を冷やすのは発熱かあるときと考えて下さい。冷やすばあいには、患者の顔をできるだけ勤かさないように注意します。そのためには、一人が患者の...

病室の温度は、18〜20度が適温です。夏は室内でも30度くらいになることかありますので、通風の工夫がいります。このぱあい、窓などを開放して、強い風か患者にあてるのぱ有害です。また、エアコンは適当てすが、室温を下げすぎることがないようにします。扇皿機を患者の近くに置くのも禁物です。これらの冷房装置の使用については、慎重でなければなりません。冬は、暖房の必要があります。暖房器具としては、電気ストーブが...

脳卒中でたおれた直後から一日ぐらいは、とくに食物をあたえる必要はありません。医師がブドウ糖やリングルなどの注射をして、栄養や水分を補給してくれます。患者が食物をほしがるようになったら、医師に相談して、治療食の指導をしてもらいます。患者が少しでも意識を回復すると、そばの人はすぐ飲物などをあたえようとしますが、はやまると気管のほうへ飲物が入り、むせて血圧が高くなったり、重症の肺炎を起こして死亡する危険...

脳卒中で倒れた場合には、軽くても1〜3ヶ月は病床で暮らすことになります。しかも、半身不随で自由にからだを動かすことができませんので、おなじ姿勢で寝ていなければなりません。そのため、体重のかかる側の皮膚に、床ずれができます。最初は、皮膚が赤らむ程度の症状ですが、ひどくなると化膿したり、敗血症を起こしたりしますので、軽視は禁物です。これを予防するために、発作でたおれてから数日たったころ、出血がおさまる...