低血圧を伴う病気

低血圧は、体質の遺伝が原因となって起こると考えられるものもありますが、ほかに原因となる病気、たとえば心不全や内分泌の異常があるばあいに、低血圧をともなうことが知られています。

 

したがって、低血圧の人は、なにが原因で低血圧となっているのかをたしかめ、原因となる病気があったばあいには、その原因をなくする治療をおこなうことが大切です。

 

低血圧をともなう病気のうち、主なものとしては、次のようなものがあります。

 

 

 

心不全

 

心臓筋肉が変性して著しく肥大拡張しているため、収縮力がよわく、心臓にはいってきた血液をうまく全身に送り出すことができない状態を、心不全といいます。
つまり、心臓がポンプのはたらきを十分にしなくなった状態です。

 

心不全の状態かあると、疲れやすく、動悸・息ぎれを起こしやすく、疲れて寝たときなどには、1〜2時間して心臓喘息の発作を起こして、息苦
しくなり寝ていられなくなることがあります。
また、急激な運動や作業をした直後に、顔面蒼白となり、あるいは口唇や手足の先が紫色に変るチアノーゼをあらわしたりします。

 

心不全の原因としては、生まれっき心臓の構造や機能に欠陥があるものや、後天的な心臓障害があげられます。
また、高血圧や、心臓以外の病気が原因となって、心不全を起こすこともあります。

 

治療は、過激な運動をさけ、安静をまもり、食事に気をつけます。
むくみがあるはあいには、減塩食療法が有効です。
また、利尿剤を用いて、むくみを解消する方法もおこなわれています。
心臓のはたらきを回復するために、強心剤を用いることもします。

 

 

 

アジソン病

 

副腎ホルモンの分泌異常によって起こる病気です。
副腎皮質のはたらきがおとろえたり、結核のために両側の副腎が破壊されたりしたばあいに多く起こります。

 

症状としては、次のようなものがみられます。

 

  1. 皮膚、とくに乳くび、手のひらのすじ、陰のうなど、色素の多い部分の色が濃くなります。
  2. 関節のあたる個所が黒くなります。
  3. 体がだるく、疲れやすく、筋力が弱くなります。
  4. 口腔の粘膜に黒っぽい斑点があらわれます。
  5. 低血圧をともないます。

 

治療は、副腎皮質ホルモソ剤とビタミンC、食塩などを投与します。

 

 

 

シモンズ病

 

下垂体ホルモンの分泌減少によって起こる病気です。出産のあとなどに起こりやすく、下垂体前葉の障害によるものが多いといわれています。

 

症状は、食欲がなくなり、ひどくやせてしまいます。
また、甲状腺、性腺、副腎皮質が萎縮し、それぞれの内分泌腺の機能低下による症状もみられます。

 

治療は、症状に応じて、各種のホルモン剤を総合的に服用します。

 

 

 

粘液水腫

 

甲状腺ホルモンの分泌減少と関係があることが知られています。
成人の場合には、原因のわからない例が多いのですが、外科的に甲状腺をとってしまったり、脳下垂体前葉の機能低下にともなって甲状腺の機能、が低下したばあいにも、粘液水腫を起こすことかあります。

 

30歳〜50歳の婦人に多く、若い人に起こるものは、発育が障害されて身長が伸びず、精神機能も低下しがちです。

 

症状としては、次のようなものがみられます。

 

  1. 顔や手足がはれぼったく、圧してもへこみません。とくに唇やまぶたが厚ぼったくなります。
  2. 全体の表情がねむそうに見えます。
  3. 皮膚が冷たく乾いています。
  4. 声が太くなり、かれます。また、舌が大きくなって、しゃべりづらくなります。
  5. 脈持数がすくなく、貧血、めまい、低血圧などをともないます。
  6. 四肢の関節がかたくなって痛んだり、手足の力が弱くなったりします。
  7. 汗をかかなくなり、便秘します。
  8. 毛がうすくなります。
  9. 居眠りをすることが多く、逆に興奮状態がつづいたりします。
  10. 女性は月経が過剰となります。

 

治療は甲状腺ホルモソ剤を服用します。
これらの病気では、いずれの場合も入院治療がのぞまれます。

 

 

 

 

 

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