運動をすれば血圧が上がる

運動をしているときの血圧は高く、静止しているときの血圧は低い値を示します。

 

これは、運動が、筋肉をつかって、エネルギーの消耗する作業であり、筋肉はわたくしたちのからだの組織のなかで大きな容積をしめていますので、これを使うことは、多くの血液を消費することを意味します。

 

この関係を、血液と血圧の関係に置きかえてみると、つぎのようになります。

 

 

  1. 運動すなわち筋肉をつかう作業は、主として骨格筋をつかうことになりますから、それに必要とする血液を、胃腸のほうから引き上げて、やりくりをすることになります。
  2. 頭のほうへ流れている血液の一部分も、骨格筋のほうへ融通してやらねばなりません。血液の全量、すなわち全血量は一定しているのですから、臨機にこれをやりくりして、当座の必要エネルギーをまかなうわけです。
  3. 人間の血液は、つねに0.1パーセントの糖分を含んでいますが、これは主として肝臓の貯蔵糖原から補給されているブドウ糖です。これを血糖といい、運動はこの血糖を燃焼、消費しておこなわれるので、血糖の量が減ります。
  4. この血糖が体内で燃焼するのには、酸素が必要です。激しい運動をおこなうときは、多量の血糖と酸素が消費され、酸素が不足すると呼吸が苦しくなり、また、燃焼がわるいために、筋肉に乳酸がたまります。すると疲労が起こり、乳酸の一部は血液内にはいります。
  5. 一方、心臓ぱ、運動によって多量に消費される血液を供給しなければならない役目をもっていますので、肺から多量の酸素をとりいれて、新鮮な血液に変え、馬力をあげて送りだします。必然的に、血圧が上がります。

 

 

このように、運動は、血圧を上げることになりますので、高血圧者にとっては、有害な面を多分にもっているといえます。

 

 

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