若い人の二次性高血圧

若年性高血圧は、思春期にみられる特色の一つとしての内分泌の異常にともなう一過性の高血圧としてあらわれるもののほか、生まれつき高血圧になる体質を遺伝として受け継ぎ、そのために高血圧症を起こす本態性高血圧と、ほかに高血圧を起こす原因となる病気があって、そのために高血圧症をあらわす二次性(続発性)高血圧があります。

 

 

このうち、二次性高血圧は、悪性の症状をあらわしてくる例が多いので、若い人で高血圧のある人は、専門医に検査をしてもらって、その高血圧の原因をつきとめ、それが一過性のものであるか、それとも本態性または二次性のものであるかをはっきり知っておくことが大切です。

 

そして、二次性の高血圧であることがわかったら、その原因となっている病気の治療をおこなわないと、高血圧はつづき、悪性化する危険があります。

 

 

腎性高血圧症

 

若い人の二次性高血圧で、いちばん多くみられるのは、腎臓の病気が原囚となって高血圧を起こしている腎性高血圧です。
なかでも、急性または慢性の腎炎があって、そのために高血圧となる例が多くみられます。

 

腎炎では、高血圧、むくみ、尿にタンパクが出たり尿に赤血球がまじるなどの症状をあらわします。
しかし、高血圧を伴わない腎炎もあります。たとえば、ネフローゼ症候群とよばれる腎臓の病気では、尿に多量のタソパクがみられますが、赤血球がまじっていません。また、血圧も高くなく、血液中のタンパク質が減って、むくみがあらわれます。

 

急性腎炎の70〜80パーセントは、扁桃腺炎につづいて起こります。カゼ・咽頭炎などにかかったあとで、急性腎炎を起こすことがあります。
いずれも細菌感染が原因であり、感染後二週間くらいたって、腎炎の症状をあらわします。

 

急性腎炎は、十分に治療をおこなえば完全になおりますが、なおりきらないものは慢性化します。また、はじめから慢性腎炎として徐々に発病
するものもあります。

 

慢性腎炎は、治療をおこなっても容易になおりきらないで、長い経過をとる例が多く、養生を怠ると悪化して、萎縮腎となり、尿毒症その他の重大な症状をひきおこすおそれがあります。

 

なお、腎孟腎炎その他の腎臓病も、二次性高血圧の原囚となります。

 

 

 

腎血管性高血圧症

 

腎臓に血液を供給する血管、すなわち腎動脈が硬化その他の原因にょって、その内腔が細く、狭くなったために、血液の流れがわるく、腎臓は必要とする量の血液を受取ることができないのでそのはたらきが変化し、腎それ自体が萎縮して小さくなります。
すると、高血圧をひきおこします。

 

このような場合には、手術によって腎動脈の血行をよくすれば、高血圧は消えます。
また、腎動脈の障害が、腎臓の一側だけにみられ、他の腎臓が健全であるようなばあいには、悪いほうの腎臓を除去することによって、高血圧をなくすることもできます。

 

 

 

偏腎性高血圧症

 

生まれつき一側の腎臓に障害があるとか、あるいは一側の腎臓に病気があって、そのために高血圧が起きるものを、偏腎性高血圧症といっています。
前述の腎血管性高血圧症には、この偏腎性のものもすくなくありません。

 

偏腎性高血圧症のばあいには、その障害または病気のある側の腎臓を除去すれば、高血圧症も解消します。しかし、発病してからあまり長期問を経過しないうちに手術をすることが肝要です。

 

 

 

妊娠腎による高血圧症

 

女性に特有の高血圧症であって、妊娠中毒症の一つです。
妊娠8ヵ月ごろから、尿にタンパクが出て、むくみと高血圧があらわれます。

 

妊娠腎の症状が悪化すると、子癇といって、頭痛・はきけ・嘔吐・けいれん・視力低下などの症状をともない、意識をうしなったりします。

 

妊娠腎は、分娩後1〜2ヵ月で自然に消えるのが普通ですが、なかには高血圧や尿タンパクがいつまでも消えないものもあります。これを、妊娠
中毒後遺症といっています。

 

なお、高血圧の人が妊娠すると、妊娠腎を起こしやすい傾向がありますので、妊娠中はもとより、産後もしばらくは定期的な検査をうけることがのぞまれます。

 

 

 

内分泌性高血圧症

 

ホルモンのバランスが失なわれることから高血圧となるものを、内分泌性高血圧症といっておりこれには、つぎのようなものが知られています。

 

その1

 

副腎の髄質に、褐色細胞腫とよばれるはれものができて高血圧をひきおこすもの。

 

副腎髄質は、アドレナリンやノルアドレナリンという、血圧を上昇させるホルモンをつくっています。褐色細胞胚では、これらのホルモンの分泌が増します。
したがって、これらのホルモンが血液中にふえると、血圧が発作的に高くなり、あるいは高血圧加持続します。

 

自覚症状としては、夜開や早朝などに発作的に頭痛・動悸・発汗・腹痛・心臓部の痛み・はきけ・手足のしびれなどがみられます。
手術によって褐色細胞腫をとりのぞけば、高血圧も解消します。

 

 

その2

 

副腎皮質に、はれものができたり、肥大増殖したりすると、クッシング症候群とよばれる病気が起こり、高血圧があらわれます。

 

この病気は、女性に多くみられ、顔がまるくなり、全身も肥満します。また、毛が濃くなり、血圧も上ります。
月経がなくなったり、尿に糖が出たりします。皮下出血を起こしやすい傾向もあります。

 

手術で、副腎のはれものを除去するか、または副腎それ自体を除去すれば、高血圧も解消します。

 

 

その3

 

副腎皮質にはれものができて、アルドステロンというホルモンを多忙に分泌する原発性アルドステロン症という病気でも、高血圧があらわれます。
この病気は、発作性に手や足の力がぬけたようになり、ひきつったり、麻痺したり、しびれたりします。また、血液中のカリウムが減り、ナトリウムがふえます。
これも、手術ではれものを除去すれば、高血圧症はなくなります。

 

 

 

 

心臓血管性高血圧症

 

心臓や血管の病気が原因となって、高血圧症をひきおこした場合を、心臓血管性高血圧症といっています。

 

たとえば、心臓から出たところにある大動脈弓とか、胸や腹の大動脈とか、それから枝分かれした中小の動脈などの血管が、生まれっきいろいろの病気があったり、動脈硬化によってその内腔がせまくなっていたりすると、高血圧が起こります。

 

心臓血管性石血圧症では、腕の血圧が高いのに足の血圧は低いとか、腕の一方だけの血圧が高く他方の腕の血圧は低いとかいう、特徴的な症状をあらわします。

 

また、首をうしろにまげると、立ちくらみがしたり、手が疲れやすくて冷えたり、視力が低下したり、狭心症の発作をおこしたりすることもあります。

 

 

 

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